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インサートナットの適正締付トルクとは?

目次

インサートナットの締結不良である空回り(共回り)、ナットの浮き、樹脂割れなどにお悩みではありませんか?本記事では、これらのお困りごとの原因と、高トルク締結時の製品選定や具体的な対策を解説します。

インサートナットの締付トルク管理が重要な理由

インサートナットを金属製部品と同じ高いトルクで締め付けると、樹脂が割れたり変形したりして、結果的に締結が緩んでしまう恐れがあります。樹脂への負担を減らしつつ、安定した締結強度を長期間保つためには、金属とは異なるアプローチでの適正なトルク管理が非常に重要です。

締付トルクに関連する主な失敗例

インサートナットの締結において、不適切な取り付け条件やオーバートルク(必要以上の強いトルク)が発生すると、さまざまな不具合が起きます。ここでは、インサートナットが抜けてきたり、樹脂が破損したりする代表的な失敗例について解説します。

ジャッキアップ(抜け現象)

ジャッキアップとは、締結するネジの軸力によってナットが外側へと逃げようとする力が働き、結果としてインサートナットが浮き上がったり抜けたりしてしまう現象です。この不具合は、取り付け条件が適正でない場合に発生しやすく、インサートナット本来の固着力が失われてしまいます。

共回り(空回り)とクラック(割れ)

高トルクで締め付けることで、ナット自体が回転してしまう「共回り(空回り)」が発生し、摩擦や過剰な応力によって樹脂製品を壊してしまうことがあります。さらに、必要以上の強いトルクで無理に締め付けると、樹脂部にクラック(割れ)が生じる原因にもなるため細心の注意が必要です。

樹脂を破壊せず空回りを防ぐための対策

インサートナットのジャッキアップや空回りを防ぐためには、事前の設計段階での工夫や、使用条件に合った製品選びが欠かせません。ここでは、不具合を未然に防ぐための具体的な対策を解説します。

適正な下穴径の設計と部材の見直し

第一の対策として、相手材の下穴径をインサートナットの外径よりも小さく(適正に)設計し、確実に接触させて反力を得ることが重要です。また、パッキンなどの柔らかい部材が間に挟まっていると、締結力が分散して反力が逃げ、ナットが抜ける原因になります。そのため、直接硬い材料に接触するよう設計を見直すか、柔らかい部品の排除を検討してください。

フランジ付きや高トルク対応ナットの選定

第二の対策として、用途に合ったインサートナットの選定を見直す方法があります。接触面積を大きくして抜け方向への力を効果的に分散させることができる「フランジ付きナット」を選ぶことで、ジャッキアップを防げます。また、高トルクでの締付けによる共回りを防ぐために、耐トルク性能と抜け強度を大幅にアップさせた特殊形状のインサートナットを採用することも有効な選択肢です。

まとめ

インサートナットの性能を十分に発揮し、抜けや樹脂割れのリスクを軽減するためには、事前の設計段階から適正な下穴設計やトルク管理を行い、適切な製品を選定することが重要です。

既存品では解決できない
設計・強度・納期課題に
インサートナットメーカー3選
試作では入るのに量産で割れる、強度が足りない、サイクルが安定せず納期が崩れる……。 既存のインサートナットや現行メーカーでは解決しにくい設計・強度・納期の課題は、ナットそのものではなく、工程や構造、再現性に原因があることが少なくありません。そこでこうした根本課題を技術面から解決できるインサートナットメーカー3社を、役割ごとに整理して紹介します。
設計で不良を防ぎ量産条件を
数値化して立上げを短縮したい
生産技術・製造技術部門向け
マイクロファスナー
キャッチサート
引用元:マイクロファスナー公式HP
(https://micro-f.co.jp/product01_07.html)
特徴
  • 設計~量産立上げまで一貫対応し、柱形状・下穴・ナットのかかり方を最適化。指定樹脂で試作して強度(引抜・回転)と外観を事前確認し、温度・時間・押込・下穴を数値化して量産へ展開。手戻りを抑え、立上げを短縮。
  • 圧入装置と治具を自社設計し、温度・時間・押込速度を管理。属人差・外観ムラ・緩みを抑え、同じ入り方を再現しやすくする。国内企画×海外供給(日本責任)体制で、確定条件を複数工場に横展開しやすく、継続供給も可。

公式HPで設計〜量産
体制を確認する

電話で問い合わせる

構造が難しい部位の強度を
試験で確かめたい
機構設計・樹脂設計・CAE部門向け
東海金属工業
東海金属工業
引用元:東海金属工業公式HP
(https://www.tokai-mmc.co.jp/insert/insertnut.html)
特徴
  • 構造課題に合わせて適した型式(高保持/薄肉対応/PC向け など)を選定できる。これにより、抜け・回り・割れのリスクを設計段階から抑えやすくなる。
  • 引抜・回転トルクの社内試験に対応しており、必要強度と条件(例:下穴・板厚・圧入条件)を量産前に決められる。その結果、立上げ直前の手戻りを減らし、設計確度を高めやすくなる。

公式HPで強度試験を
確認する

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型番を早く決め、切替作業を
減らして生産を安定させたい
購買・調達部門向け
タンゲ製作所
タンゲ製作所
引用元:タンゲ製作所公式HP
(https://www.tange-ss.jp/detail.html)
特徴
  • PFはM1.2〜M3、HGはM3〜M6をそろえ、HGはRoHS対応。用途や規制条件に合わせて型番を短時間で固定しやすく、設計変更が出ても選定が滞りにくくなる。
  • PFはプレス工程内でギザ加工・穴開け・タップまで完結。段取りが減り、1サイクル時間が安定し、台数を積み上げやすくなる。その結果、納期計画の確度が上がり、発注側と生産側のスケジュールを合わせやすくなる。

公式HPで型番詳細を
確認する

電話で問い合わせる