インサートナットの挿入方法には拡張方式、圧入方式、熱圧入方式(熱溶着・超音波・高周波)などの種類があり、それぞれ必要な道具やコストに違いがあります。ここでは、圧入方式についての解説や、圧入方式に対応した製品および取り扱い企業を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
圧入方式とは、プラスチック素材に金属製のインサートナットを埋め込む一般的な手法です。この方式ではプラスチック素材に適切な径の下穴を開け、インサートナットを垂直に配置してポンチを当てた後、ハンマーなどで叩いてナットを埋め込みます。
圧入方式は保持力とコストパフォーマンスのバランスが良いのが特徴で、産業用途で広く採用されている方式です。作業が比較的簡単で特殊な機器を必要としないため、多様な製品の量産現場で活用されています。
以下は、圧入方式で使用できるインサートナット製品と、取り扱い企業です。
日本国内で製品の企画設計から製造、販売まで一貫して行っています。パソコンや携帯電話、自動車部品など多様な業界に樹脂用インサートナットを中心としたファスニング製品を提供しており、技術力と品質管理体制に定評のある企業です。

左右対称の形状で方向性がなく、作業性に優れるインサートナットです。M2~M8までのサイズに対応し、圧入方法は熱圧入、超音波圧入、高周波圧入、冷間圧入から選べます。受注生産にてM12にも対応可能です。
| 対応サイズ | M2、M2.5、M3、M4、M5、M6、M8(受注生産でM12対応可) |
|---|---|
| 対応素材 | 黄銅(C6801)、アルミ合金(受注生産)、ステンレス鋼(受注生産) |
| 主な圧入方法 | 熱圧入、超音波圧入、高周波圧入、冷間圧入 |

小径サイズを中心としたローレット形状で樹脂への食いつきと強度に配慮したインサートナットです。圧入では主に熱圧入や超音波、高周波による挿入に適し、位置決めに配慮したガイド径(C寸法)の設計で安定した組み付けを狙えます。
| 対応サイズ | M1.6、M2、M2.5、M3、M4 |
|---|---|
| 対応素材 | 黄銅(C3604 等) |
| 主な圧入方法 | 熱圧入、超音波圧入、高周波圧入 |
カム式自動旋盤150台を保有し、精密な加工技術を強みとする製造企業です。静岡県内に本社と三島工場などの生産拠点を構え、安定した供給体制を実現しています。販売はグループの東海物産株式会社が担います。

適合樹脂は熱可塑性樹脂で、低コストで取り扱いが容易な汎用タイプのインサートナットです。材質は黄銅(鉄・ステンレス)。圧入方式と熱圧入方式に対応します。
| 対応サイズ | M1.4、M1.6、M1.7、M2、M2.6、M3、M4、M5、M6、M8 |
|---|---|
| 対応素材 | 黄銅(鉄・ステンレス) |
| 主な圧入方法 | 圧入方式、熱圧入方式 |

ポリカーボネイトの圧入に適した形状で、圧入時の樹脂ストレスを抑えるローレットを採用しています。材質は黄銅で、圧入による実装のしやすさと熱圧入にも対応する汎用性を備えます。
| 対応サイズ | M2、M2.5、M3、M4(※M2.6製作可) |
|---|---|
| 対応素材 | 黄銅 |
| 主な圧入方法 | 圧入方式、熱圧入方式 |
「技術開発力」「生産技術力/製造技術力」「品質管理力」「調達力」の4つの強みを生かし、60年以上ネジを製造している専門企業です。品質確保のために様々な取り組みを行っており、提案から製造までトータルサポートを行っています。

鉄製で、材料単価は真鍮製と比べて約1/7というコストパフォーマンスの高さが強みです。高い耐トルク性能や抜け強度が評価され、自動車やEV車、FCV車への採用事例もあります。圧入方式の用途で安定した固定が得られる設計です。

片側肉厚1mmの薄肉設計で、同時成形・後埋めの両方に対応します。サイズはM4〜M8、材質はSWCH10Rで、圧入で安定した固定が得られるよう樹脂との係合形状に配慮しています。
インサートナットのほか、様々な精密ネジ・精密部品などを取り扱う専門商社です。多くのネジ製造・加工メーカーと連携して幅広い要件に対応できる体制を整えています。
圧入方式や熱溶着方式に対応したインサートナットです。材質は黄銅(鉄・ステンレス)で、適合樹脂は熱可塑性樹脂となっています。
成形後インサートの規格品として圧入タイプを取り扱います。材質や適合樹脂はカタログに準拠し、熱可塑性樹脂への適用に対応します。現場では圧入による取り扱いの容易さと再現性を重視した選定が可能です。
当サイト「NUT MAGAZINE」では、コストを抑えてくれるインサートナットメーカーを、サイズ×ロット数別に3社厳選して紹介しています。インサートナットメーカー選びに困っている方はぜひ参考にしてみてください。


