インサートナットメーカーが見つかるメディア|NUT MAGAZINE
インサートナットメーカーが見つかるメディア|NUT MAGAZINE » インサートナットの基礎知識 » ヘリサートとインサートナットの違いとは?

ヘリサートとインサートナットの違いとは?

目次

ねじ部の強度を高めたいときに使われるヘリサートとインサートナット。どちらもねじの補強に用いられるインサート部品ですが、構造や適した母材が異なります。本記事では、両者の違いや特徴、アルミや樹脂といった母材に応じた選び方を解説。部品設計や試作で迷っている方は参考にしてください。

ヘリサートとインサートナットの決定的な違い

構造と形状の違い

ヘリサートは金属製のばね状コイルを螺旋状に巻いた構造で、母材に開けた穴へねじ込むことでねじ山を形成します。一方インサートナットは、内側のみにねじ山を持ち、外周に凹凸状のローレット加工が施された一体型の部品です。コイル状か一体型かという構造の違いが、両者を見分ける基本的なポイントです。

専用工具・タップ加工の有無

施工方法にも違いがあります。ヘリサートを挿入するには、専用タップで下穴にねじを切ったうえで、専用の挿入工具を使う必要があります。対してインサートナットには、圧入や熱圧入などによって取り付けるタイプがあります。タイプによって取り付け方法が異なるため、施工方法も選定時に確認しましょう。

ヘリサート(コイルインサート)の特徴とメリット

アルミや耐熱樹脂のねじ山補強に最適

ヘリサートは、アルミ部品や、POMやアクリル、MCナイロンといった耐熱性の高い樹脂に多く使用されます。母材の強度を保ちながら、耐久性の高いねじ部を形成できる点が特徴です。既存ねじが摩耗や損傷した場合の修理用途としても利用されており、挿入後は母材とほぼ面一に仕上がるため、外観を損ないにくいというメリットもあります。

タングレスタイプによる作業性の向上

従来のヘリサートは、挿入後にタングと呼ばれる部分を折り取る作業が必要でした。この作業には慣れが求められ、折り損じや取り残しが発生することもあります。現在は折り取り作業が不要なタングレスタイプも普及しており、作業性や仕上がりの安定性を重視する場面で選ばれる機会が増えています。

参照元:株式会社エムトピア公式HP(https://emtopia.net/blog/11)

インサートナットの特徴とメリット

樹脂部品の締結に特化したローレット形状

インサートナットの外周には、ローレットと呼ばれる凹凸形状が施されています。凹凸が樹脂に食い込むことで、抜けにくい状態をつくります。樹脂は金属に比べてねじ山が摩耗しやすく、繰り返しの締結で強度が低下しやすい材料です。インサートナットを埋め込むことで、金属製のねじ部を設けられるため、ねじ山の摩耗を抑え、繰り返し締結しやすくなります。

成形時の組み込みと成形後の熱圧入

インサートナットの取り付け方法は、大きく2種類に分けられます。ひとつは射出成形の金型内にセットし、樹脂と一体化させる方法です。もうひとつは、成形後や切削品などに対して、加熱しながら樹脂を軟化させて圧入する熱圧入です。用途や母材の状態に応じて、適した挿入方法を選ぶことが求められます。

参照元:株式会社エムトピア公式HP(https://emtopia.net/blog/11)

サイズ×ロット数別
インサートナットメーカー3選

【用途別】母材に合わせた正しいインサートの選び方(まとめ)

アルミ・耐熱樹脂ならヘリサート、樹脂ならインサートナット

インサートは母材の種類や必要な強度、施工方法を基準に選定します。アルミや耐熱性の高い樹脂には、ねじ山を補強しやすいヘリサートが適しています。一般的な樹脂部品には、ローレット形状で抜け止め効果を発揮するインサートナットが向いているでしょう。設計段階でこの違いを押さえておくと、設計上のトラブルを防げます。

より高い保持力や木材向けが必要な場合(エンザート・鬼目ナット)

より高い保持力が必要な金属や高強度樹脂には、一体型で強度を出しやすいエンザートが選ばれます。木材や人工木材への取り付けには、外周の凹凸が木材に食い込む鬼目ナットが適しているでしょう。母材の種類や求める強度に応じて種類を使い分けることが、部品設計や試作段階での不具合を防ぐことにつながります。

参照元:株式会社エムトピア公式HP(https://emtopia.net/blog/11)

インサートナットの
基礎知識を他にもみる

既存品では解決できない
設計・強度・納期課題に
インサートナットメーカー3選
試作では入るのに量産で割れる、強度が足りない、サイクルが安定せず納期が崩れる……。 既存のインサートナットや現行メーカーでは解決しにくい設計・強度・納期の課題は、ナットそのものではなく、工程や構造、再現性に原因があることが少なくありません。そこでこうした根本課題を技術面から解決できるインサートナットメーカー3社を、役割ごとに整理して紹介します。
設計で不良を防ぎ量産条件を
数値化して立上げを短縮したい
生産技術・製造技術部門向け
マイクロファスナー
キャッチサート
引用元:マイクロファスナー公式HP
(https://micro-f.co.jp/product01_07.html)
特徴
  • 設計~量産立上げまで一貫対応し、柱形状・下穴・ナットのかかり方を最適化。指定樹脂で試作して強度(引抜・回転)と外観を事前確認し、温度・時間・押込・下穴を数値化して量産へ展開。手戻りを抑え、立上げを短縮。
  • 圧入装置と治具を自社設計し、温度・時間・押込速度を管理。属人差・外観ムラ・緩みを抑え、同じ入り方を再現しやすくする。国内企画×海外供給(日本責任)体制で、確定条件を複数工場に横展開しやすく、継続供給も可。

公式HPで設計〜量産
体制を確認する

電話で問い合わせる

構造が難しい部位の強度を
試験で確かめたい
機構設計・樹脂設計・CAE部門向け
東海金属工業
東海金属工業
引用元:東海金属工業公式HP
(https://www.tokai-mmc.co.jp/insert/insertnut.html)
特徴
  • 構造課題に合わせて適した型式(高保持/薄肉対応/PC向け など)を選定できる。これにより、抜け・回り・割れのリスクを設計段階から抑えやすくなる。
  • 引抜・回転トルクの社内試験に対応しており、必要強度と条件(例:下穴・板厚・圧入条件)を量産前に決められる。その結果、立上げ直前の手戻りを減らし、設計確度を高めやすくなる。

公式HPで強度試験を
確認する

電話で問い合わせる

型番を早く決め、切替作業を
減らして生産を安定させたい
購買・調達部門向け
タンゲ製作所
タンゲ製作所
引用元:タンゲ製作所公式HP
(https://www.tange-ss.jp/detail.html)
特徴
  • PFはM1.2〜M3、HGはM3〜M6をそろえ、HGはRoHS対応。用途や規制条件に合わせて型番を短時間で固定しやすく、設計変更が出ても選定が滞りにくくなる。
  • PFはプレス工程内でギザ加工・穴開け・タップまで完結。段取りが減り、1サイクル時間が安定し、台数を積み上げやすくなる。その結果、納期計画の確度が上がり、発注側と生産側のスケジュールを合わせやすくなる。

公式HPで型番詳細を
確認する

電話で問い合わせる