樹脂製品の製造において、インサートナットを使用した接合部には高い耐久性が求められます。特に量産品では、製品の品質を安定して確保するため、事前に十分な強度テストが必要です。ここでは、インサートナットに必要となる強度や、強度テストを実施している企業について紹介します。
樹脂製品にインサートナットを埋め込む際には、製品の使用条件や環境に応じた適切な強度が求められます。樹脂製品やインサートナットに、十分な強度があるかを確認するための有効な手段が強度テストです。このテストでは、主に引き抜き強度試験とトルク強度試験が実施されます。
これらのテストデータを基に製品製造の可否を判断することで、量産時の品質トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。以下では、強度テストサービスを提供している企業を紹介します。
マイクロファスナーは、量産を予定している樹脂材料(ペレット)とインサートナットの強度試験サービスを提供しています。
お客様から提供された樹脂材料(ペレット)を使用し、自社の射出成形金型でインサートナットの埋め込みから強度試験までを実施。初期の打ち合わせから材料支給、成形、圧入、試験実施まで体系的なプロセスに従って進め、試験データの提出や試験片の返却まで効率的に対応しています。
東海金属工業は、公式サイトに社内での強度テストのデータを参考値として公表しています。M2からM10サイズまでのネジに対して引き抜きとトルクの強度テストを実施しており、実際の強度テストを依頼する前の参考にすることができます。
八幡ねじは、樹脂からの引き抜き荷重を測定する引き抜き強度試験と、インサートナットに対するトルク負荷時の空転トルクを測定する空転トルク試験を提供しています。インサートナットを評価する二種類の試験によって実際の製品の耐久性能を測ることが可能です。
東京鋲兼は、協力メーカーと連携した総合的なサポート体制を構築しています。相手物に適したインサートナットの選定から、適切な圧入条件の検討、成形後の製品強度試験まで幅広く対応しており、試験結果に基づいたカスタム品の設計提案も実施。強度試験では、内容によっては無償での対応も可能です。
当サイト「NUT MAGAZINE」では、コストを抑えてくれるインサートナットメーカーを、サイズ×ロット数別に3社厳選して紹介しています。インサートナットメーカー選びに困っている方はぜひ参考にしてみてください。
インサートナットメーカー選びを手助けする当サイト「NUT MAGAZINE」では、他にも使い方やメリットなど、インサートナットメーカーについてご紹介をしています。ぜひ併せてご覧ください。
主流のNC施盤に加え、安定した精度と低コストを実現するカム式施盤を保有。月1,000~数十万個程度に対応しています。また、為替の変動に合わせて台湾・タイ工場に製造ラインを変更し、更なるコストダウンを提案します。
マツダでは、金型製造から自社一貫で対応しています。量産ラインの立ち上げスピードが早く、大量生産でもリードタイムを大幅に削減可能。また、簡易型の使用により、ヘッダー加工品で一般的に懸念点になりがちなイニシャルコストの削減を実現しています。
プレス加工を唯一採用しているタンゲ製作所(※)。プレス、タップ、ローレットの複数工程の同時加工を可能としています。さらに、24時間無人生産ラインを有すことで、人件費を削減し低コストでの大量生産を実現しています。
※Google検索で「インサートナットメーカー」と検索した際に表示されるメーカーの中で唯一。編集チーム調べ(2024年10月時点)。