インサートナットは、プラスチックやその他の合成樹脂製品の組み立ての際に使用される部品です。スマートフォンや家電製品、自動車部品など、私たちの身の回りにある様々な製品に使用されており、現代のものづくりの現場において欠かせない存在となっています。
ここではインサートナットの特徴やメリットについて解説していきます。
インサートナットは、プラスチックなどの合成樹脂に埋め込んで使用するナットです。プラスチック素材は金属と比べて機械的強度が低いため、そのままネジ止めすると接合部が破損しやすいという弱みがありますが、インサートナットは表面にローレット加工が施されていることが多く、素材にしっかりと固定されることで安定した接合強度を実現します。
携帯電話やテレビなどの家電製品、OA機器といった身の回りの製品のほか、電車や航空機の部品といった大型の製品まで、製造現場で幅広く用いられているのが特徴です。
インサートナットのメリットは、プラスチック製品の接合部に高い強度を持たせられる点です。形状も豊富であり、一般的なスタンダードタイプやツバつきのフランジタイプなど、用途に応じて適切な形状を選択できます。
熱圧入方式を採用すればプラスチック素材を傷めることなく強固な固定が可能となり、様々な製品に使用できることから、産業用からDIYまで幅広く活用できる点も大きなメリットと言えるでしょう。
インサートナットは、プラスチックの成型時に挿入する「成型時インサート」と、成型後に圧入する「成型後インサート(アウトサート)」に分けられます。
また、後者は挿入方法によって「圧入方式」「熱圧入方式」「拡張方式」などの結合方法があります。
インサートナットの強度は、形状や材質、サイズ、挿入方法によって大きく左右されます。一般的に、ローレット加工が施された表面は、プラスチック素材との密着性を高め、回転や引き抜きに対する強い抵抗力を発揮します。
また、熱圧入方式で装着した場合はプラスチック素材が冷却時に収縮してナットを強く保持するため、特に高い強度が得られるのが特徴です。
圧入時に高強度を発揮するには、使用環境や負荷条件によって適切な材質や圧入方法を選択する必要があります。
アウトサートナットは、成型後の樹脂部品にナットを埋め込む方式で、設計変更への対応力が高い点が特徴です。金型に部品をセットする必要がなく、製造ラインを止めずに締結部を組み込めるため、生産効率の向上にもつながります。樹脂の種類に応じて、加熱を利用した圧入や、常温で押し込む方法などを選ぶことで、強度と安定性を確保しやすくなります。
アウトサートナット(成型後インサート)とは?
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インサートナットの下穴径は、小さすぎると割れ、大きすぎると保持力が不足するため、慎重な選定が欠かせません。計算式はあくまで初期の目安であり、実際にはメーカーが示す推奨値を基準に検討することが重要です。さらに、樹脂や木材など母材の特性に応じて微調整し、テスト加工で適正な径を確認する姿勢が求められます。
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