自動車製造の現場では、トランスミッションやコネクター、電動モーターといったパーツにインサートナットが用いられています。また、EV自動車の台頭によって、自動車製品のパーツに関するニーズはさらに高まることが予想されます。
ここでは、自動車用業界にも広く利用されているインサートナット製品や取り扱い会社を紹介します。
ツバ(フランジ)がついたインサートナットです。取り付け部分との接触面積が大きく取れるため、端子などのボルトを頻繁に脱着する箇所で特に有効です。熱圧入と冷間圧入のどちらの圧入方法でも使用できます。
対応サイズ | M2、M2.5、M3、M4、M5、M6、M8 |
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対応素材 | 黄銅(C6801)、アルミ合金(受注生産)、ステンレス鋼(受注生産) |
主な圧入方法 | 熱圧入、超音波圧入、高周波圧入、冷間圧入 |
自動車のドア部分・ミラー部分に使用されている六角形タイプのインサートナットです。図案をもとに、用途に応じた形状で製造しています。
対応サイズ | 記載なし |
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対応素材 | 鉄 |
主な圧入方法 | 記載なし |
こちらは保持力・コストのバランスに優れたフランジ付きインサートナットです。素材は黄銅(真鍮)、鉄、ステンレスに、挿入方式は圧入方式、熱圧入方式に対応しています。
対応サイズ | M2、M2.5、M3、M4、M5、M6、M8 |
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対応素材 | 黄銅(鉄・ステンレス) |
主な圧入方法 | 圧入方式・熱圧入方式 |
快削ステンレス鋼を素材とするインサートナットです。簡単に挿入できるのが特徴で、短い作業時間で締め付け強度の高い雌ネジを実現できます。
対応サイズ | M2、M2.6、M3、M4、M5、M6、M8 |
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対応素材 | 快削ステンレス鋼(SUS303) |
主な圧入方法 | 記載なし |
テーパー形状のインサートナットです。相手材の内径もテーパーにすることで広範囲に熱を伝えることができるため、熱伝導率が良いという特徴があります。熱圧入によって確実にセットできる点や強力な固定力が強みです。
対応サイズ | (UDⅡ)M2.6、M3、M4、M5、M6、M8 (UdⅣ)M2.0、M2.6、M3、M4、M5、M6、M8、M10 |
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対応素材 | 黄銅C3604低カドミウム材 |
主な圧入方法 | 熱圧入方式 |
M2~M10までの幅広いサイズに対応したインサートナットです。パーツフィーダーやマガジンを使用した埋め込みの際におすすめの製品となっており、両端が同形状となっているため方向性がなくどちらからでも埋め込み可能です。
対応サイズ | M1.0、M1.2、M1.4、M1.6 |
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対応素材 | 黄銅、アルミ(特注) |
主な圧入方法 | 加熱 |
当サイト「NUT MAGAZINE」では、コストを抑えてくれるインサートナットメーカーを、サイズ×ロット数別に3社厳選して紹介しています。インサートナットメーカー選びに困っている方はぜひ参考にしてみてください。
主流のNC施盤に加え、安定した精度と低コストを実現するカム式施盤を保有。月1,000~数十万個程度に対応しています。また、為替の変動に合わせて台湾・タイ工場に製造ラインを変更し、更なるコストダウンを提案します。
マツダでは、金型製造から自社一貫で対応しています。量産ラインの立ち上げスピードが早く、大量生産でもリードタイムを大幅に削減可能。また、簡易型の使用により、ヘッダー加工品で一般的に懸念点になりがちなイニシャルコストの削減を実現しています。
プレス加工を唯一採用しているタンゲ製作所(※)。プレス、タップ、ローレットの複数工程の同時加工を可能としています。さらに、24時間無人生産ラインを有すことで、人件費を削減し低コストでの大量生産を実現しています。
※Google検索で「インサートナットメーカー」と検索した際に表示されるメーカーの中で唯一。編集チーム調べ(2024年10月時点)。